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Oculus Quest2用に作ったFacebookアカウントが停止される問題まとめ※追記あり

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Oculus Quest2用に作ったFacebookアカウントが停止(凍結、BAN)される問題、多くの人が訴えていますが、自分も直面しましたので事の顛末やこれからの予想などまとめます。

 はじめに

2020/10/13日に発売されるOculus Quest2、初代Questを遥かに超える高スペック、PC用VRHMDとして使えるOculus Linkにも正式対応、PC用として考えてもViveProやCosmos、Valve Indexを超える高解像度液晶を備えていて高画質なのも期待できるにも関わらずお値段は税込みわずか37,180円と格安で大きな期待をもっていました。
自分も予約開始時に即座に予約しました。

Quest2の利用にはFacebookアカウントが必要

これまでのOculus Rift,RiftS,QuestなどのハードではOculusアカウントで使いましたが、Quest2以降の新ハードではOculusアカウントではなくFacebookアカウントが必須になりました。
これ自体も否定的な人は多くいました。
主な理由はFacebookは実名SNSで、別の自分を演じたいVRでは使いたくないという感じでしょうか。
ぼく個人としては、別にそれ自体は構わないと考えています。Facebookを使うと言ってもVR側でFacebookの本名が表示されるわけでもなく(設定できる)、Facebook側にVR側の名前やアクティビティが表示されるわけでもないので別に紐付いたところで両者の関係は把握されないので構わないと思っています。
つまり今Facebookをバリバリ使ってる人がQuest2を買ったところで別にそれをしゃべらなければFacebook側の友人にはバレないし、逆にQuest2側で遊んだゲームでFacebookアカウントがバレることもないわけです。

というわけで、Quest2が届いてからスムーズに楽しめるように10月2日時点でFacebookアカウントを新規作成しました。もちろん、本名に生年月日、出身地などの情報も虚偽を混ぜることなく登録しました。
Quest2に必要だからアカウントを作った、というだけで別にこれからSNSとしてのFacebookを使っていくつもりはありませんでしたので、そのまま放置してQuest2の発売をまっていました。

そしてアカウント停止

TwitterのTLを眺めていたら、ポツポツと「Quest2用にFacebookのアカウント作ったのに停止された」というツイートが流れてきました。最近のも含めていくつか抜粋。

その時は正直「なんか虚偽情報入れたり捨てメアド使ったり、過去アカウント作成に使ったのと同じメアド使ったとかそういうのかな?」などと考えていました。
自分はやましいことはまったくないので、停止されるわけがないと思っていました。でも念の為確認してみるか、とFacebookを開いてみたら停止していました。10月6日のことです。実際にはもっと早く停止してたかもしれませんが確認は6日です。
当日のツイート。

停止される理由があったのでは?

自分が停止される前、他の人の停止されたツイートを見て自分が思ったようになにか登録情報に問題があったんじゃないの?と思う人も多いでしょうから細かく書いていきたいと思います。

嘘の個人情報を入れたのでは?

本名、生年月日、出身地などすべて正確なものを入力しました。虚偽の情報を混ぜ込んだりはしていません。

過去に同じ名前やメールアドレスでFBアカウントを作ってあったのでは?

ありません。

自動破棄の捨てメアドサービスなどの怪しいメールアドレス使ったのでは?

スマホでも使っているgoogleアカウントのgmailで登録しました。このgoogleアカウントも本名で普段遣いしているものです。何ならメールアドレスにも本名が入ってます。

メールアドレスが過去に他のサービスで凍結やBANなどされた経験があるとか?

ありません。

アカウント作成ツールやサービスを使ったとか?

普通のGoogle Chromeで手動で普通にフォームに入力して作りました。

ネット回線がマンションやフリーWi-Fiなどで他の人が同じIPでFB使ってたからなりすなし判定受けたとか?

フレッツ光戸建て向けで同じIPアドレスで別のFBアカウントを運用していることはありません。(というか、今どきこの理由で停止してたらサービス立ち行かないと思いますが)

じゃあ逆にスマホなど別の端末からログインしたとか

同じPCで、同じブラウザ、同じIPアドレスからしかログインしていません。(というか、今どきこの理由で停止してたら以下略)

変なVPNやProxy通してたとか?

素のIPアドレスむき出しです。

過去に流出したことのあるパスワード(重複パスワード)だったのでは?

自分はパスワードはサービスごとに毎回新しいものを生成し重複パスワードは使っていません。Google Chromeに搭載されるのPassword Checkup(過去流出したID、パスワードを警告してくれる機能)にも引っかかりませんし引っかかったことも過去ありません。

コミュニティ規定に違反するような発言をしたのでは?

そもそもアカウントを作っただけ発言も友達もない状態でコミュニティ規定に違反するような発言はしてません。

そして審査リクエスト

アカウント停止画面では審査リクエストができるようになっていました。
審査リクエストではSMS認証と顔写真の送信が要求されました。普段使っているスマホの電話番号を入力してSMS認証し、日本では身分証明書にも使える運転免許証の顔写真を送信しました。つまり適当な写真やイラストを送信したわけではないということです。

1度目の停止解除

次の日、停止は解除されFacebookアカウントが再び使えるようになりました。しかし虚偽の情報を入れていたなど問題があるわけでもないので、何が原因で停止されたのか不明なままです。そこで逆にアカウントを作っただけで何もしてない(友達ゼロ)のが悪いのかもしれないと思い、Facebookを使っている知り合いに連絡を取り、事情を説明してFacebookで友達登録してくれるようにお願いして、その人のページを開き、「友達リクエストを送る」ボタンをクリックしました。
そうしたらなんとその瞬間アカウントが停止し、再びアカウント停止画面に遷移しました。
正直ここでは目を疑いました。アカウント停止解除後にやったことは、ただ知り合いのページを開いて友達リクエストを送るボタンを押すというただそれだけです。SMS認証と運転免許証の顔写真の送付でアカウント停止が解除されたということは、審査の結果問題ないと判定されたということだと思うのですが、その後やったことがこれだけで停止されるということは、友達登録することただそれだけが停止理由に見えるではありませんか。一体どうしろと。

2度目の審査リクエスト

停止画面ではまた審査リクエストを送れるようになっていました。
Twitterなどで他の人の例を見ると2度目の停止では永久停止になってる人もいるようですが、自分の場合はここでもう一度審査リクエストを送れるようになっていました。
要求されたものは今度は顔写真だけです。前回の送ったものの時点で運転免許証の写真という日本ではマイナンバーカードに次ぐくらい強力な身分証明書の写真なので、自分ではこれ以上に自分を証明する写真はもっていないため、同じく運転免許証の写真を送信しました。
以下は2度目はなく永久停止を食らった方のツイート。

2度目の停止解除

その後、再び停止が解除されました。
今回は友達登録もできて、メッセージのやりとりもできました。その後OculusのFacebookページをフォローしたり、グループに所属したりとある程度Facebook使ってますよアピール(なんじゃそりゃ?)をしておきました。
それから10月12日現在、今は停止されていません。
しかしこの記事でずっと書いてきたとおり、停止理由が教えてくれない上に自分と同じような境遇で永久停止になっている人もいるため、今もまだ停止されるんじゃないかと不安とストレスを抱えています。

なぜ停止されたのか予想

というわけで公式には何も教えてくれないため停止理由は不明ですが、予想を書いてみます。あくまで自分の予想でソースはありません。

Quest2前に自分のように新規アカウントを用意する人がいっぱいいた

自分と同じような人がいっぱい停止されているためこんな気がします。しかも、アカウントを作っただけで友達を作ろうともせず放置するアカウントが、です。
これは不正にアカウントを大量取得しようとしてると判定されたのかもしれません。

大統領選挙前で判定AIがキツキツ設定になっていた

Twitterでも先日こんなニュースがありました。Facebookはアメリカの企業ですから、このTwitterの例のように選挙前に急にアカウントを作るやつらはあやしい、というキツキツ判定になっていたんじゃないかという気がします。

アカウントが停止されないようにするには?

これについては10月12日にOculus Japanの公式Twitterからこんな発言がありました。


はい。
この記事に散々書いてきたとおり、実名に正しい生年月日で登録しても停止されるという話なので何も安心できませんね。
あくまで予想ですが、下手にQuest2が届く前に予めアカウントを作っておく、というのはやめたほうがいいと思います。Quest2が手元に届いてからOculusアプリでセットアップ中に新規アカウントを作れば、即座にハードウェアであるQuest2が紐付けられるので利用用途不明な不正なアカウント作成だとは認識されず停止されないんじゃないか、という予想です。
というか、もしこれでも停止されてQuest2が使えなくなるような自体があったらもう消費者庁案件でしょう。
また、Oculus Japan公式はこういう発言もしています。


停止された場合は製品のシリアルをOculusサポートチームにを伝えろとあるので、流石に購入したハードウェアが使えないという自体は避けるように動いてくれると期待するしかありません。

※10/14追記

Oculusサポートに連絡することで永久停止から復帰された例がこの記事のコメント欄に書かれています。ときさんのコメントを追ってみてください。
永久停止は「審査済みであり撤回することはできません」と名言されますが、それが撤回されるということはOculusサポートチームがFacebookアカウントチームに働きかけてFacebookが動いたということだと思うので、ある程度安心できるのではないでしょうか。
もちろん、アカウント停止が撤回可能である正当なアカウントであるならそもそも停止するなという話なのでまったく褒められたものではありませんし、もし間違いだったのなら事情説明なり謝罪なりがあってしかるべきだと思うので不信感が拭い去られることはありませんが、アカウント停止されてQuest2が使えなくなされてサヨウナラという最悪の事態が避けられた例が出たのは心強いのではないでしょうか。

※10/15追記

Twitterでも停止からの復帰事例の報告を見るようになってきました。

※10/17追記

Facebook側からのコメントも出たようです。システムの一時的なエラーで解決に向けて動いてるようです。ただ現状では相変わらず停止が連発しているようで、Twitterなどで「Facebook 停止」「Facebook BAN」などと検索すると停止事例はいっぱい出ますね。同時にOculusサポートに連絡することで復旧する話もいっぱい出てきますが。
早いこと普通に遊べるようになってほしいものです。

※10/26追記

OculusJapan公式から問題の認識と解決への対応が明言されました。

Quest2を購入した人、する人は まとめ

普段から普通にFacebookを平和に利用している人は基本的に安心でしょう。新規でFacebookアカウントを作る場合はQuest2を買ってからセットアップ中に新規作成をおすすめします。予め作っておこうとした人が多く停止されているためです。
アカウント作成と同時にQuest2のハードウェア登録がされれば不正なアカウント作成だとは認識されないんじゃないかと思います。
それでも停止されてしまってQuest2(及び紐付いたOculus製品)が使用できなくなったら、サポートにシリアル番号を添えて問い合わせするしかないでしょう。

このブログの自分の過去の記事を見てもらえれば分かる通り、ぼくは過去にRiftやQuestを活用し広めるために活動してました。今回こんな仕打ちを受けるはめになったことはとても残念でくやしいです。
ハードウェアとしてのQuest2は間違いのないものでしょうから、そこには期待しています。

 10/14追記 着弾したのでその後

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というわけで発売日に届きました。
3度目の停止はなく、Facebookアカウントは生きてました。Oculusアカウントとの連携処理は事前にしないでおいて、Quest2セットアップ中に連携処理をしました。恐れていた連携即停止はなく、これを書いている今もアカウントは生きています。
初代Questで購入したゲームも、普通にダウンロードできています。とりあえず遊べたので一安心ですが、やはり停止理由がわからないままなので完全に安心できる日が来るのはまだ未来ですかね。
というわけで一通り遊んでみたのでTwitterにファーストインプレッションを書いてあるのでよければ見ていってください。そのうちこのブログにもより詳細なものを書くつもりです。