VRChatを遊ぶならOculus Quest、Oculus Rift Sどちらがいいのか
Oculus QuestとOculus Rift S。
平成が終わり令和を迎えた2019年5月1日、Oculusから2つのVRHMDが同時に発表されました。一体どう違ってVRChatを遊びたいならどちらを買うべきなのかまとめました!
2019/9/27追記、事態が変わった!
この記事に書いてあることがひっくり返ってしまう発表がされました。
詳しくは別の記事に書いてあるので、そちらを御覧ください。とはいっても前提知識としてこの記事も大切なので残しておきます。
スペックの違い
Oculus Quest | Oculus Rift S | |
---|---|---|
価格 | 49800円 | 49800円 |
解像度 | 2880×1600 | 2560×1440 |
ディスプレイ | 有機EL | 液晶 |
リフレッシュレート | 72Hz | 80Hz |
視野角 | 100度 | 110度 |
トラッキング | 6DoF | 6DoF |
外部センサー | 不要 | 不要 |
コントローラー | 新型Oculus Touch | 新型Oculus Touch |
PCの必要性 | 不要、スタンドアロン | 必須 |
表にまとめてみましたが、なんだかものすごく似ていますね。価格まで同じ。
細かい違いはちょこちょこありますが、決定的に違うのはPCの必要性です。
Questはスタンドアロン、つまり単体で動作します。
スマホなどに使われているSoCであるSnapdragon 835や4GのRAM、64GB~128GBのストレージを備えていて単体、ワイヤレスで専用コンテンツを遊ぶことができます。
一方Rift SはPC必須、しかもGTX 1060以上をつんだいわゆるゲーミングPCが必須で有線でPCと接続して使います。
つまり、動くコンテンツがまったく別物ということです。Rift Sで遊べるPCVRコンテンツはQuestでは遊べませんし、Quest専用コンテンツはRift Sでは遊べません。
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VRChatを遊ぶためには
ではVRChatを遊ぶにはどちらがいいのでしょうか?
対応してるのはどっち?
これはどちらも対応しています。
VRChatは現在はPC版しか存在しませんが、Questの発売と同時にQuest版が配信されます。つまりどちらを買っても遊ぶことができます。
じゃあ、PC不要で動くQuest版のほうがいいね?
ところがどっこいそんな単純な話ではありません。ゲーミングPCを使用するRift Sと、スタンドアロンのQuestでは処理能力が段違いで「PCVRと全く同じコンテンツ」を配信するのはほぼ不可能なのです。
たとえばPC版ではアバターに70000ポリゴン使用でき、マテリアル数32個、シェーダー制限なしと、かなり自由に表現できる状態ですが、Quest版は5000ポリゴンにマテリアル数1つのみ、シェーダーはモバイルシェーダーのみとかなり制限されます。
例えるなら最新ゲームのグラフィックとPS2くらいの違いと考えると大体合ってるかと思います(厳密には違いますが)。
ワールド(アバターが集まっておしゃべりしたり、ゲームしたりする場所)もPC版では制限なしでなんでも表現できますが、Quest版では50000ポリゴンに制限されます。
つまり同じVRChatではあるものの表現できることは別、ということです。
ということはPC版とQuest版の人は一緒に遊べないってこと?
そんなことはありません。VRChatはクロスプラットフォーム対応です。
ただし・・・
こんな感じで、両対応したアバター/ワールドでしか一緒には遊べません。
PC版アバターで、PC版ワールドにいる人には、Quest版VRChatでは会いに行けません。
もちろん逆にQuest版のみ対応アバターで、Quest版のみ対応ワールドにいるQuest版ユーザーにPC版ユーザーが会いに行くこともできません。
PC版ユーザーがPC/Quest両対応アバターを利用し、PC/Quest両対応ワールドに来たときのみ、Quest版VRChatと一緒に遊ぶことができます。
ならQuest版は微妙なんじゃ・・・
すでにPC版を遊んでる人と一緒に遊びたい、VTuberが紹介してたあのワールドにいきたい、凄いグラフィックの美しいワールドを体験したい、ゲームワールドで遊びたい、ハイクオリティなアバターを自作したり販売アバターを使ってみたい、などの動機でVRChatを始めるなら、Quest版はおすすめできません。ゲーミングPCとRift Sをおすすめします。
しかし、Quest版はQuest版でたくさんの人が遊び始めることが予想できますし、PC版ユーザーにもQuest版の人と一緒に遊びたいと思ってQuest版アバター/ワールドを用意している人もたくさんいます。
Quest版でも十分楽しめると思います。
PC版ユーザーとしての視点では正直Quest版はVRChatの魅力がかなりオミットされた世界に見えてしまいますが、QuestはQuestで盛り上がるんじゃないかと思っています。
ぼくはすでにPC版VRChatのヘビーユーザーではありますが、Quest版にも期待しているので、すでにQuest版アバターも作りましたしQuest自体も予約注文しています。
結論
GTX1060以上を搭載したゲーミングPCを所持している、すでにある膨大なワールドで楽しみたい、PC版ユーザーと一緒に楽しみたい、ハイクオリティなアバターを自作したり販売アバターを使ってみたいならOculus Rift S!
PCなしで手軽にVRでのコミュニケーションを楽しみたいならOculus Quest!
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Rift Sのほうがいいと思った人へ
Quest版VRChatが遊べるのはQuestだけなので迷うことはありませんが、PC版VRChatが遊べるPCVR機器はRift Sに限らずValve Index、HTC Vive、WindowsMRなどいろいろあります。特に今(2019/5/1現在)は各社から次世代HMDが発表されている最中ですので、大いに迷ってください!
ただRift Sは現状販売・発表されている機器の中では極めてコスパのいい機種だと思います。Oculus Rift Sの前モデルOculus Riftに関しては過去にレビュー記事を書いているので参考にしてみてください。