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Steam Remote Play Togetherで遊ぼう!

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Steamの新機能Remote Play Togetherの紹介、遊び方、おすすめゲーム、Discordサーバー等の紹介、まとめ

はじめに

2019/10/31のSteamアップデートでRemote Play Togetherという機能が追加されました。これはローカルマルチプレイ対応ゲームをオンライン上のフレンドとマルチプレイできるようになる機能です。
「ローカルマルチプレイ」というのは、1台のPCに複数のコントローラーを接続して、同じ場所に複数人集まって遊ぶマルチプレイのことです。これまでは「オンラインマルチプレイ」対応ゲームでしかインターネット越しのマルチプレイしか出来ませんでしたが、これからはローカルマルチプレイに対応しているだけでオンラインでのマルチプレイできるということですね!(言葉の定義がややこしくなりそう)

しかも、オンラインマルチプレイ対応ゲームは、マルチプレイに参加する人全員が同じゲームを持っていなければ遊べませんが、Remote Play Togetherはホスト1人がゲームを持っていれば、ゲスト(参加者)はゲームを持っていなくても遊べます!

オンラインマルチプレイゲームをフレンドと遊びたいと思ったら、買ってもらったりギフトしたりするのが(主に金銭的に)負担となりましたが、この機能なら自分さえ持っていれば気軽にフレンドを誘って一緒に遊べます。

仕組み

一般的なオンラインマルチプレイ対応ゲームは、それぞれのPCでそれぞれゲームを起動し、プレイヤーの位置情報であるとか、攻撃をしたとかのプレイ状況を同期するのに対して、Remote Play Togetherのマルチプレイはゲストのコントローラー入力情報をホストのPCに送り、ホストのPCでそれを処理してゲームをレンダリングし、その映像を動画配信しゲストがその動画を見る、といった感じになります。
だからホストだけゲームを持っていればいいんですね!

注意点

上記のような仕組みのため、一般的なオンラインマルチプレイ対応ゲームに比べると以下のようなデメリット、注意点もあります。

若干遅延する

ホストはシングルプレイを遊ぶのと全く同じ感覚で遊べますが、ゲストは自分のコントローラー入力をホストに送り、動画で配信される映像を見る形なのでどうしても遅延します。したがって格闘ゲームなどシビアに反応速度を競うようなデザインのゲームの場合はホスト有利となるのであまり向きません。
対戦ゲームより協力ゲーム、アクションゲームよりはパズルゲームやストラテジーのほうが向いています。
もっとも、遊んでみた感じホスト・ゲストともに回線品質がよければゲームによっては「ラグを感じない」と表現しても差し支えないほど快適に遊べます。
それに、全てホストのPCで処理しゲストはその映像を見るだけということは、いわゆるラグアーマー的な不条理(自分の画面では攻撃が当たってるのに相手の画面では当たってないので攻撃無効等)は原理上起こりません。ゲームによっては普通のオンラインマルチプレイより快適ということもあります。

ホストはPCスペック、回線品質ともによいものが求められる

ホストは人数分の処理をして、動画配信も負担することになるので普通のオンラインマルチプレイゲームよりは高いスペックのPC/回線が必要になります。ホストはできるだけつよつよPCつよつよ回線の人が担当したほうがよいでしょう。

セーブデータはホストのPCにだけ保存される

キャラクターの成長要素があるRPG的なゲームの場合はセーブデータもホストのPCに保存されることになります。シングルプレイで自分のキャラクターを成長させようとおもっても無理です。同じメンツで遊び続ける場合は問題ないと思いますが。

キーボードプレイヤーは1人しかプレイできない可能性がある

1台のPCに複数人の入力がされるということなので、キーボードプレイヤーが複数人だとゲーム側の対応次第では1人しか遊べない可能性があります。コントローラーは基本的に1台のPCに複数繋げられるのが当たり前なので問題はありませんが、キーボードは1台しか普通つながず、複数つないだところで入力は一緒です。
つまり1Pプレイヤーがwasdで移動、2Pプレイヤーがカーソルキーで移動などと1台のキーボードで複数人が遊べるように設計されているゲームなら遊べますが、キーボード1台に1人のみで設計されているゲームの場合はキーボードが使えるのは1人のみです。

別途意思疎通のための手段がほぼ必須

オンラインマルチプレイゲームなら、ゲーム中に意思の疎通ができない相手とのプレイも前提とした設計がされています。例えばテキストチャットが実装されている、ゲーム開始前に「準備完了」ボタンを全員が押さないとゲームが始まらない、等です。
しかしローカルマルチプレイゲームは、同じ場所に人が集まっている前提で設計されているので、別途意思の疎通を取るための手段が必要です。SteamグループやDiscordなどボイチャができる環境がないと、事実上快適に遊ぶのは難しいと思います。

遊ぶのに必要なもの

Steamクライアント

当たり前ですね。
https://store.steampowered.com/

コントローラー

ほとんどのPCゲームはキーボード・マウスのみでも操作できるように設計されていますが、上記注意点のところに書いたようにキーボード操作は1人のみというゲームがとても多いので、コントローラーはあったほうがよいです。
コントローラーの選び方ですが、XInput対応であることと、コントローラーのボタン表記がXboxOne表記であることをおすすめします。すなわちXboxOneコントローラーが鉄板です。

現在のSteamはPS4コントローラーなどもXInputコントローラーとしてエミュレートする機能がついているため使えますが、ほとんどのコントローラー対応PCゲームが画面上のボタン表記がXbox方式になっているため、PC用に新たに購入するなら混乱を避けるためにもXboxOneのものが適していると思います。

Discord

ローカルマルチプレイゲームをRemote Play Togetherで遊ぶ場合、事実上ボイスチャットは必須レベルです。注意点の項目で書いたように、ローカルマルチプレイゲームは同じ場所に人が集まっていること前提で作られているので、ボイチャがないと遊びにくいことが多いです。
またDiscordのGoLive機能(ゲームの動画配信機能)が相性抜群です。4人マルチプレイのゲームをやっている様子を5人目、6人目の人にかんたんに見てもらうことができますし、「ちょっとご飯食べにいくから交代して」など見てる人にコントローラーを渡すように続きを遊んでもらうなども出来て便利です。

遊び方

ホストはRemote Play Together対応ゲームを起動して、フレンドリストから誘いたいフレンドを右クリックし、「Remote Play Together」をクリックするだけです。

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ゲスト(参加者)は、招待ポップアップがでるので承諾するだけです。めちゃくちゃかんたん!

対応ゲーム、おすすめゲーム

すでにSteamストアにRemote Play Togetherのカテゴリが出来ているので、そのカテゴリで表示すればかんたんに見つけられます。すでに4300ものゲームが対応ゲームとして登録されています。
https://store.steampowered.com/search/?category2=44
いくつかおすすめゲームを紹介しておきます。

Death Squared


国内ではSwitchなどで「ロロロロ」のタイトルでリリースされているゲーム。4人で遊べるパズルゲームで、すぐにルールが把握でき、相談しながら協力して遊ぶスタイルなのでボイチャしながら遊ぶと非常に盛り上がる。
オンラインマルチプレイ非対応、多少ラグったところで問題ないとRemote Play Togetherに最適なタイトル。
ただしプレイヤーは4人がおすすめ。3人だと1人が2人分の操作をすることになるので、4人集まってやろう。

Tricky Towers


一見テトリスだけど、実はテトリスじゃないアクションパズルゲーム。ブロックが物理エンジンで動いていて、不安定な積み方をすると崩れる。テトリスは実力がものをいうガチゲーだけど、こっちは不安定な物理挙動とアイテムで腕の差が出にくくハプニングで盛り上がるパーティゲームになっている。

Unrailed!


前方に線路がないのに勝手に進んでいく機関車が脱線しないように、4人で協力して線路の素材(木材、鉄)を現地調達しながら線路を敷いていくゲーム。RTSのワーカーになった気分が味わえる。

Castle Crashers


10年も前のゲームだが色褪せない4人協力ベルトスクロールアクションの名作。簡単操作で爽快感抜群。

他にも遊んだら追記していきます。他おすすめゲームあったら教えて下さい!