ビログ

自作ゲームやツールの紹介、VRデバイスやVRゲームのレビュー、VRChatプレイヤー向けのUnity講座などを書いています。

作ったVRChatワールドまとめ

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作ったVRChatゲームワールドまとめ。
紹介と解説、プレイ動画など。

bironist's Word Wold

紹介動画

解説

紙とペンだけあれば遊べる名作ボードゲームワードウルフをVRChat上で遊べるようにしたワールド。ワールドの景観もがんばった。
ワールド名がbironist'sと自己主張つよいかんじになってるのは、ワールド完成して原作者のカワサキファクトリー様に許諾をとってる間に、他の方が別のワードウルフワールドを先に公開したため区別つけるために自分の名前をつけた。ワールドの内容的にはかぶりを避けられたため助かった。(他の方のはお題が決められたテンプレから自動で生成される仕組み、自分のはゲームマスターが自由にお題を作れる仕組み)
4人からワールドに入りきれるまで何人でも楽しめて、コミュニケーションを楽しむゲームなのでとてもVRChat向けで楽しい。

マニュアル画像等

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クロックワイリバーシ

紹介動画

解説

2008年、某動画配信コミュニティのオフ会に参加していた4人が、4人で普通のオセロ盤を囲んで時計回りでオセロを遊んでいた。それが元ネタ。
その当時キャッチフィーリングなどのネット対戦ゲームを作っていた自分に、その謎の4人対戦オセロのネット対戦版を作ってくれみたいな話をしていたことから11年越しに作り始めた。
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上の動画の中で「構想11年のボードゲームVRChatについに誕生!」って言ってるのはそのこと。実際のところ別に11年構想し続けてたわけじゃないけど。
元ネタ的には普通の白黒オセロを4人でやったたけど、それじゃマトモなゲームになるわけがないので4色オセロにして、ついでにカードゲームの要素も入れてカードのランダム排出機構のためにカードデル20というどこかで見たことのあるようなカードベンディングマシンも作った。VRでカード引くのも楽しい。

このワールドはそこそこよくできたと思うのだけど、やっぱりプレイ人数が4人固定+1時間程度かかるゲーム時間というのがVRChatで遊ぶゲームとしては手軽さにかけたなと反省している。

マニュアル画像等

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パネしり PaneShiri

紹介動画

解説

おじさんゲーマーにはワギャンランドって言えば0.2秒でゲームルールが伝わるアレ。イラストの読み方次第で自由にしりとりをつなげていくゲーム。
ルール上1度使ったイラストで2度、3度と楽しむことは難しいので、画像の豊富さ大事。なのでこのワールドのためだけに外部にレンタルサーバーを借りて、ランダムイラスト配信システムをサーバーサイドに組んだ。動画やマニュアルでは42290枚と書いているけど、その後増量しているので今は5万枚以上の画像から毎日ランダムに内容が変わっている。
VRCSDK2だけでは実現できないことをしてるのが売り。
ゲームルール的にも初心者から上級者まで、人数も2人からワールドに入りきれるまで、QuestユーザーからデスクトップユーザーからもちろんPCVRユーザーも遊べるとても間口の広いゲームになってると思うので万人におすすめ。
このワールドのためにレンタルサーバー台も払ってるので是非たくさん遊んでほしい。

マニュアル画像等

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限定しりとり Gentei Shiritori

紹介動画

解説

前作パネしりが好評だったのでまたしりとりをテーマに作りたいなと思って作ったワールド。お題と時間が制限されるだけで、ただのしりとりがこんなに楽しくなるのかと自分でもびっくりした。とても白熱する。
やはりVRChatはあくまでコミュニケーションが主体なので、言葉遊びのゲームは相性がいい。
自分のターンだと減っていく制限時間に焦ってなかなかワードが出てこないのに、人のターンのときは一瞬で思いつくジレンマを誰もが体験する。
個人的にお気に入りのお題は「存在しない言葉(今創作し、意味を説明する)」既存のワードを必死に思い出す普通のお題の中に、これがパッと出てくるとみんな慌てて盛り上がる。それまで必死に記憶している言葉を思い出す作業をしていたのに、逆に知っている言葉を使うとアウトというのがいいアクセントになったと思う。

マニュアル画像等

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プレイ動画


Live#212【新しりとりゲーム】パネしり&限定しりとり(第36夜)

BiRocket Touch And Go

紹介動画

解説

とうとうVRChatにも本格的なゲームが作りやすくなるUdonが登場したので、それを活用したゲームが作りたくて大急ぎで作ったゲーム。
Udonが来る前のVRChatのワールドはとにかくゲーム制作には向かないプラットフォームで、ただ数字でスコアを表示するだけでもAnimatorで論理回路みたいなのを組んで無理やり実装したりシェーダー芸で頑張ったりするような魔界だったのだけど、Udonの登場でかなりまともにゲームが作れるようになった、まぁ、魔界は脱出したもののまだ地獄にいるって感じだけど。
で、そんなUdonで実現可能になったことの一つにプレイヤーの移動速度やベクトルを操作可能になったというのがあって、Udonの初期には空を飛べるワールドがたくさん現れた。できなかったことができるようになるというのは既存ユーザーにはそれだけでたまらなく楽しい。そんな空を飛べるワールドの一つ。
ロケットで空を飛んで空中のターゲットを集める4人対戦ゲーム。ミニマップやスコアシステムもUdonで作りやすくなったので、ちょうどUdonの勉強を兼ねて作るのにちょうどいい題材だったと思う。プレイヤー以外の観戦者が楽しめるように観戦する機能も充実させた(プレイヤーの顔を写すカメラや全体マップ機能等)。
このワールドはのらちゃんに遊んでもらえたのだけど、ゲーム開始ボタンに気がついてもらえず、ゲームとしては遊んでもらえなくてちょっと残念。でものらちゃんに抱っこ(?)されたりしたのでそこは大満足。
しかしゲームワールドで文字でルール解説したところで読んでもらうのは難しいので、わかりやすいUIや導線を作ることは本当に大事だなあと改めて思った。
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マニュアル画像等

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プレイ動画


ギミック満載!Udonでできたワールド巡り!

Smash Contest スマッシュコンテスト

紹介動画

解説

Udonでなら手の場所も移動速度も取れるから「殴る」という動作を基準にしたゲームも作れそうだなと思ったのが作ったキッカケ。
最初はもっと単純にパンチングマシンを作ろうと思っていた。ゲーセンにあるパンチングマシン的な3Dモデルを作って、殴って数値が出てフレンドと競えるだけでも楽しそうだぞと思ってモデリングも開始してたんだけど、そのうち「いや待てよ、VRChatでフルトラってことは足も使えるから、ついでにキックマシンも作ってキック力測定できても面白そうだぞ」と思いついて、その後「いやいや、だったらサンドバッグを殴ったり蹴ったりボコボコにしてトータル数値で競えばいいじゃん」→「あれ?なんかそんな感じのゲームってやったことあるぞ…!」で作ったゲーム。
元ネタがもうすでに名作なのでVR化したら楽しいに決まってる。
今までのゲームワールドで一番好評だった。公開初日はアクティブプレイヤー数1位も取れた。
動画映えも意識しまくって自動で映えアングルでカメラ撮影してくれて動画化しやすい機能も作ってTwitterYoutubeで動画シェアされることも意識しまくった。みんなのプレイ動画を見れて楽しい。

マニュアル画像等

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プレイ動画

ホームランで優勝してゆくわね…


Smash Contest (VRChat)


【3Dコラボ配信】スマッシュコンテスト! 人外 VS 人類 in VRC【おじきちゃん/九条林檎/育良啓一郎/小森ねね/小宙るる/月宮雫】

HOVER WAVE

紹介動画

解説

VRChat公式が実施したイベント、VRChatGameJam用に作ったワールド。
テーマが決まっていて「タイムアタック」だったので、重心移動で移動するホバーボードにのってゴールを目指すタイムアタックワールドにした。壁に当たると速度Down、リングをくぐると速度Upする。
みんなで「右右!上上上上!!!下下…いや間に合わない捨てて左いこう!」とか声だしながらやるのが楽しい。
世界観のテーマとしてVaporwaveを意識したけどあんま関係なかったかも。

プレイ動画

ネーマブル 名目必称義務令 Namable

紹介動画

解説

「ロボット掃除機」「ゾンビウイルス」「ギリシャ神話の神」「トムとジェリーと○○」「風の魔法」「エジプトのヒーロー」「誰かが口ずさんでた曲が自分に伝染する現象 ○○現象」等、ランダムに出題されるいろいろなお題に対してネーミングをして、それを当てさせたり当てさせなかったりするゲーム。
お題は全部850種類くらい登録されていて、そこから4つシャッフルなので何度も楽しめる。(お題を考えるのがめっちゃ大変だった…!)
これを作ったあたりからUdonがManualSyncに対応して同期が(少しだけ)しやすくなったので途中参加や離脱に強いゲームになった。
PCでも、Questでも、VRでも、デスクトップでも、無言勢でも、途中参加でも、日本語さえわかれば誰でも楽しめるゲームになっているのでおすすめ。

プレイ動画

お絵描き人狼 Draw Wolf

紹介動画

解説

お題の絵をみんなでヒトフデずつ描くのだけど、人狼になった人にはお題が明かされない。
お題を知らないのにしれっとまざってる人狼を見つけるゲーム。
人狼は他の人の線を頼りに推測しながら絵を描き、村人も人狼にお題を知られたくないので、最低限の線しか書かなかったりわざと変な線を書いたりするので、結果的に完成する絵はカオスなものになる。
さらに参加者が7人以上いると「画伯」というお題を知りながらも人狼と同じように惑わす動きをする役職が加わり、よりカオスな展開になっていく。
このゲームからデスクトップでも絵をかける仕組みを入れて、これもPCでも、Questでも、VRでも、デスクトップでも、無言勢でも、トーク力なくても、絵心なくても誰でも楽しめるゲームに仕上がってます。

プレイ動画



ハリセンチャンプ

紹介動画

解説

VRChat公式が実施したイベント、VRChatGameJam用に作ったワールド。
テーマが「ジョーク」だったので日本の伝統的なジョークアイテムハリセンをテーマに、昔のバラエティ番組でみたようなドツきあって小麦粉のプールに叩き落とすゲームにした。
ただ殴り合うだけだと駆け引きがないので、ハリセンを頭上で横に構えるとガードできるように。そうすると頭攻撃から守れる代わりにおしりががら空きになるので、おしりも殴れるように。そしておしりを殴ってるほうは頭ががら空きになるので頭が弱点になるように。てな感じに三すくみが生まれるので一応の駆け引きが生まれる。
でもやっぱりキモはバシバシハリセンで殴り合う爽快感と、落としたときの達成感とアバターが真っ白になるという面白さ。
VRゲームで直接的にプレイヤーを殴るのって結構抵抗があるのだけど、あくまでハリセンという音は派手だけど痛みはないジョーク用の武器だし負けた方も小麦粉に落ちるだけなので抵抗感が少なく気軽に楽しめる対戦ゲームになったと思う。

プレイ動画


最後に

VRChatでゲームワールドを作るのは本当に楽しい。
開発環境はお世辞にもいいとは言えない…っていうかぶっちゃけ地獄のような作りにくさなんだけど、それを上回る楽しさがある。ゲーム制作をしてる人には同意してもらえると思うんだけど、やはり自分の作ったゲームを他の人がプレイしているところって見たいじゃないですか。それが手軽に叶う環境になっている。
というわけで楽しくてやってることではあるんだけど、レンタルサーバー借りたりアセット購入したりと出費があるのにワールド制作自体では1円も稼げないので、応援してくれる方はBoothのアイテムを購入してくれたりすると喜びます。